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感染対策「集会・講習会の中止自粛」はある程度は必要ですが、それでは全く解決しない日本の医療提供体制の問題があります。病床削減と病院つぶし、医師・看護師不足の根源「地域医療構想」の抜本見直しが必要



本日午後に、主催者の公益財団法人介護労働安定センターからの連絡では

厚生労働省の指示を受けて 「実技を伴う研修会は、新型コロナウイルス感染拡大が懸念されるため」

開催を自粛せざるを得ないとのことです。


開催を行い感染が広がれば

被害の拡大となり

講習会の趣旨としては本末転倒です。


非常に残念ですが、

主催者の判断を責めることはできません。



加熱するマスコミ報道と

世論の注目度を鑑みれば

仕方のない、賢明な判断です。


この事態に普段から

言い続けていることを書きます。



ただ単に、イベント・講習会・集会を中止にしても

その場しのぎで意味がありません。

パンデミックが発生した時

医療提供体制は機能するか、否か



新型コロナウイルスの感染対策を行うには

日本の医療機関の人員体制も設備もあまりにも脆弱です。




地域医療を担う勤務医

平常時でも過労死水準の働き方を強いられ

すべての勤務医の労働時間を法定労働時間内に収めるには

国内の勤務医を9万人増員する必要があります。

過労死ライン超えの時間外労働をなくすには

2万人の勤務医を増員する必要があります。


勤務医の働き方を改善する大幅増員は

喫緊の課題です。





しかし、政府・厚生労働省が強引にすすめる

「地域医療構想」

病床削減や公立公的病院の縮小・統廃合計画では

病床削減に連動して

医師と看護師の養成数

地方の配置数の削減が計画されています






全国各地で大問題中の医師不足を

改善するどころか

医師不足を更に深刻化させ

固定化するものと言わざるを得ません。



新型コロナウイルス対策で露呈している

患者受け入れ体制

検査体制

重症化を防ぐ「陰圧病室」の数

不十分すぎます


徳島県内の公立公的病院でも病床削減が

どんどん進められ


病院経営者は

病床稼働率アップ

占床率アップ


限られた人員体制で

経営改善と

生産性向上にまい進中です。


しかし、地域医療を担う


24時間、365日救急を受け入れる

病院がつねに満床状態


医療スタッフ数は

ギリギリ・カツカツの体制





現在のような

新型コロナウイルスで重症患者が増加した時


南海トラフ巨大地震

巨大津波などの

激甚災害発生時


地域住民の命と暮らしを守ることは不可能です


日本の医療提供体制の充実

現在、政府・厚生労働省が強行する

「地域医療構想」の抜本的見直しが必要です。


徳島県医療労働組合は、

ノ―リフティング・ケアを日本の医療・看護・介護現場

在宅医療・介護のスタンダードにして

医師をはじめ、看護師・介護職員の労働環境改善

大幅増員をめざしています。

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