top of page

​ノーリフト ケア® プログラムとは

ノーリフト®とは、1998年にオーストラリア看護連盟ANFビクトリア支部が「押さない・引かない・持ち上げない・ねじらない・運ばない」を合言葉にスタートさせたNo Lifting Policy(ノーリフティングポリシー)の事です。

 

日本では2008年頃から、日本ノーリフト協会によってノーリフト®の活動が開始されました。

2013年には厚生労働省が「職場における腰痛予防対策指針」を改訂し、福祉・医療分野等で働くスタッフに対して「原則として人力による抱上げは行わせない」ことなど、腰に負担の少ない介護・介助法を行うことを厳しく指摘しています。しかし、腰痛が多発しているのが現実です。

 

ノーリフト®を導入した施設を訪問してみると、単に福祉機器を導入するためのプログラムではなく、「腰痛は仕方がない」と、あきらめている文化・風習を変えるために考案されたプログラムであることが分かります。

 

看護師や介護スタッフに腰痛が多発し、泣く泣く現場を去っていくような勤務環境から「腰痛ゼロ」の環境を実現することを追及するツールが「ノーリフト・ケア®・プログラム」です。ノーリフト®の理念として「コミュニケーションをとりながら介助を受ける方の動きを引き出すこと」を重視しています。

 

ノーリフト®をいち早く導入したオーストラリアでは、患者さん利用者さんに喜ばれ、看護師や介護職の定着率が改善し、看護や介護の質を向上させることができています。その結果、医療や介護への政府の財政支出が改善傾向にあると好意的にオーストラリア政府は評価しています。

お隣の高知県では「ノーリフト®宣言」を自治体として掲げて取り組みをすすめています。 (ノーリフト®、ノーリフトケア®は、日本ノーリフト協会の登録商標です。)

bottom of page