徳島病院の経営分析データ
国立病院機構(使用者)は徳島病院を移転統合する理由に
「病院経営の悪化」を上げています。
国立病院機構のホームページで公開されている決算書から 経常利益の推移と累計 長期借入金額の推移を調べてみました。 https://docs.wixstatic.com/ugd/664cac_6fee955d5bb3460a99b5c3fe2c6e19b2.pdf 「経営分析」医労連情報は上記URLからダウンロードできます。
徳島病院は、国立病院機構が発足した2004年から2017年の14年間の経常利益はグラフ①のように10億円を超える黒字決算です。
グラフ①
グラフ② 長期借入金も計画的に返済しています。
グラフ③と④は、国立病院機構全体の長期借入金額と経営悪化で移転・統合すると名指しされている徳島病院の長期借入金額の推移を比較しました。
国立病院機構発足時(2004年度)の長期借入金額を100%とした場合、17年度には国立病院機構全体で58%に減少させており頑張っています。
もっと頑張っているのが徳島病院です。
徳島病院は長期借入金を36%まで減少させ、機構全体を22ポイント上回っています。
新病棟を6年前に建設したばかりの徳島病院は経営的にも非常に優秀な結果を出しています。
赤字を理由に移転・統合する理由は何処にもありません。
日常診療に対する事業経費への補助金(運営費交付金・税金)を受け取らずに独立採算で黒字経営を行い、国立病院時代に作った長期借入金を計画的に返済しているのは、公的病院の経営としては、頑張りすぎているくらい、頑張っていると評価できます。
「経営が悪い」などの批判は、まったくの的外れだと言えます。
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