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日本医労連四国介護委員会ノーリフト®セミナー&介護施設見学in高知

高知県でノーリフト導入の取り組みを学ぶため、一般社団法人ナチュラルハートフルケアネットワーク代表理事の下元佳子先生(理学療法士)の講演に続き、西川先生(PT)と松下先生(PT)の実技研修を受講しました。午後からは、高知ノーリフト®推進連絡会のご協力を得て、特別養護老人ホーム「うららか春陽荘」の施設見学会を行い、四国4県から11人が参加しました。

ノーリフトの研修を本格的に始めたのは2017年4月。

ユニット主任の安岡由紀さん(介護福祉士)から「うららか春陽荘」での取り組みを伺いました。

同施設では、ノーリフト研修は業務時間内に毎月1回、4時間程度行い、毎回7~8人が受講しています。「3年間を目途に全スタッフが同じケアができること」を目標にした職員教育が行われています。新しいことを始めたのでスタッフから反発もありましたが、ノーリフトを導入する目的と知識・技術を繰り返し学び合うことに努力がされています。

意思疎通が困難な入所者さんが目を開けて「おはよう」

要介護5の入所者さんは、拘縮が強く、ノーリフト導入前は移乗のたびに激しく足を震わせていましたが、ノーリフトケアを続けていくと、移乗時の足の震えは止まり、目も開いていなかったのに、目を開けてスタッフに「おはよう」と言ってくれるまでになりました。ベッドや車いすで真っすぐに座れるようになっていくし、でん部のはく離が治り、4月以降は、はく離はできなくなりました。

介護職員から選ばれる介護施設へと変化

スタッフ不足で困っていた介護職員の採用では昨年は1人でしたが、ノーリフト導入後の今年度からは、既に6人を採用できています。しかも、募集人数より多くの応募があるため面接を行っています。介護職員から選ばれる介護施設へと変化しています。

ノーリフトの必要性を理解すること

①人力で持ち上げ続ければ「どうなるのか」を理解し、その根拠を説明できる人を増やす。

②専門職として技術を身につけ、利用者に合わせて技術を提供できる専門スタッフを育成するために、技術指導が具体的にできるリーダースタッフを増やしていくこと。

③一番のポイントは「職員の働き方を変えるマネージメントの力」

「時間がない」とあきらめている現場には、ノーリフトが社会に与えられる効果を説明し、「持ち上げ、ひきずり、不良姿勢」が、日本で介護が必要な方の病状を悪化させ、職員の腰痛を生んでいることに気づかせることがポイントです。

高知県は「介護現場の働く環境を改善し介護のイメージを変えてケアの質を変えて人材確保につなげていくために、福祉用具導入・研修会参加などに公的補助制度がつくられています。その継続した努力によって…

★福祉用具を使いこなしている施設からは拘縮の入所者さんが少なくなり、

介護スタッフが仕事に誇りを持って働き続けられるようになっています。

管理者も現場スタッフも「時間がない」と、よく言っていますが…

ノーリフトケアを導入して何が変わったかを質問

Q:「時間がなくなりましたか?」「何か犠牲にしていますか?」「ケアの変化は?」

ノーリフトケアを使いこなしている施設での答えは・・・

[endif]--A:「利用者さんと会話する時間が増えました」「仕事が楽になって、若いスタッフが腰痛の痛止薬を飲まなくなった」との返事。 ![endif]--

そして、

一番変わったのは、入所者さんが良くなっていることです。

更に、人材確保に困っていた介護施設がノーリフトを定着させると、スタッフ1名の募集に対し、なんと15人の応募がきました。

2017年6月7日NHK高知放送「ノーリフトで介護の先進県に」

徳島健生協労組は、第1回ノーリフトセミナー開催後、新センター病院の建設と同時に、徳島県初の本格的なノーリフト導入病院を目指すために、労働安全衛生委員会でノーリフト導入を提案してきました。

また、2017秋闘では、ノーリフト導入のために労使で協力して取り組むことを要求しています。

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